大阪でシェア率が高いりそなホールディングス
大阪は全国の中でもりそなホールディングスのシェアが高いです。
大阪のメインバンクでシェアが1番高いのは三菱UFJ銀行(21.04%)です。
2位は三井住友銀行(19.86%)になり、ここまでは全国と同じ傾向です。
一般的にはここで国内3大メガバンクのみずほ銀行が続くのですが、大阪ではりそな銀行(12.28%)が3位に入ります。上位2行とシェアの差はありますが、4位にもりそなホールディングスの近畿大阪銀行(7.58%)が入っています。
りそな銀行と近畿大阪銀行を合算しただけでも19.86%のシェアを誇り、りそなホールディングス全体で見れば大阪のシェアは三菱UFJ銀行や三井住友銀行に匹敵する水準です。
りそなホールディングスとは
りそなホールディングスは大和銀行、近畿大阪銀行、奈良銀行による共同金融持株会社として2001年に株式会社大和銀ホールディングスが設立されたことが始まりです。
りそな銀行は2000年に大和銀行があさひ銀行(旧協和銀行、旧埼玉銀行の合併行)が合併したことによって誕生しました。
つまり、りそな銀行の母体は旧大和銀行です。
大和銀行は旧野村銀行の財閥系都市銀行で大阪に本社を持っていました。都市銀行ではありますが、もともと大阪に強い銀行が母体になった名残で、現在も大阪では高いシェアを誇っています。
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 近畿大阪銀行
- りそな保証
- 大和ギャランティ
- 近畿大阪信用保証
- りそな決済サービス
- りそなカード
- りそなキャピタル - ベンチャーキャピタル。
- りそな総合研究所
- りそなビジネス
- リソナアセットマネジメント
- P.T.Bank Resona Perdania
- P.T.Resona Indonesia Finance
- TD Consulting Co.,Limited
- Resona Preferred Global Securities (Cayman) Limited
近畿大阪銀行、関西アーバン銀行、みなと銀行を子会社化
2017年3月にりそなホールディングス傘下の株式会社近畿大阪銀行が、株式会社みなと銀行、株式会社関西アーバン銀行と経営統合による基本合意を行い、りそなホールディングスの子会社化を行いました。
統合された3行は全て関西圏を中心に展開していて、関西をマザーマーケットにする基本方針が同じだったことが統合の決め手でした。
つまり、現在のりそなホールディングスは運営母体や傘下の銀行や業者のほとんどが関西圏に強い特性を持っています。
もともとは埼玉銀行の統合から始まったグループなので関東にも一定の需要はありますが、りそなホールディングスを全体的に見ると全国でもっとも関西に特化した金融系ホールディングだと言えます。
なお、近畿大阪銀行は元々りそなホールディングスの一員で関西ナンバーワンの地銀として、大阪では3大メガバンクのみずほ銀行を凌ぐシェアを獲得していました。(近畿大阪銀行は大阪4位、みずほ銀行は5位)
統合された3社は2017年11月に関西みらいファイナンスグループを設立し、それぞれが傘下に入り、2019年4月より関西みらい銀行に名称を変更して運営する予定です。
りそなホールディングスは関西みらい銀行によって、近い将来は大阪でシェアナンバーワンの銀行になる可能性を持っています。
統合によって運営コストの削減や各銀行のノウハウを共有するなど得られる効果は大きく、今後も関西圏で成長していくことを期待されています。